新世紀美術協会委員・高橋重幸の企画個展。昨年秋のスペイン取材帰国展の一環として、郷里の丹波市氷上町で年末に開催した個展に続くもので、コロナ騒動で、約2ヶ月延期しての開催となった。 前回の現地取材作品展示から一変し、イメージを高めて創作した作品群をメインとして会場1階に、2階には水彩近作と鉛筆に墨をアレンジしたミックスメディアの人物小品が並んだ。全53点の見応えある展示となった。 が、やはり見所は1階のドン・キホーテシリーズだ。100号の帰還は、惚けたドン・キホーテを後ろに乗せ、白馬の手綱をとるサンチョの構成。老馬を凛とした白馬に描いて夢の中を描き出した。「見果てぬ夢」の惚け老人、「ドン・キホーテ」の気迫籠る人格移入表現、「回想のキホーテ」の瞬間正気に戻ったかの表情のキホーテ3部作より、1点を挙げた。どこか作家の表情(自画像)をも彷彿とさせる。 他、万物生成(雨、雲、月、風)シリーズも幻想的な独自の世界。アダムとイブの対作品、リアルと現代調の筆致を一枚に対比させた油彩「月の灯り」も印象に残った。(松)
新世紀美術協会委員・高橋重幸の企画個展。昨年秋のスペイン取材帰国展の一環として、郷里の丹波市氷上町で年末に開催した個展に続くもので、コロナ騒動で、約2ヶ月延期しての開催となった。
前回の現地取材作品展示から一変し、イメージを高めて創作した作品群をメインとして会場1階に、2階には水彩近作と鉛筆に墨をアレンジしたミックスメディアの人物小品が並んだ。全53点の見応えある展示となった。
が、やはり見所は1階のドン・キホーテシリーズだ。100号の帰還は、惚けたドン・キホーテを後ろに乗せ、白馬の手綱をとるサンチョの構成。老馬を凛とした白馬に描いて夢の中を描き出した。「見果てぬ夢」の惚け老人、「ドン・キホーテ」の気迫籠る人格移入表現、「回想のキホーテ」の瞬間正気に戻ったかの表情のキホーテ3部作より、1点を挙げた。どこか作家の表情(自画像)をも彷彿とさせる。
他、万物生成(雨、雲、月、風)シリーズも幻想的な独自の世界。アダムとイブの対作品、リアルと現代調の筆致を一枚に対比させた油彩「月の灯り」も印象に残った。(松)