全日本美術 ALL JAPAN ARTS
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Work No.29

アナザー

高橋重幸個展—Trabajo en El Espana—(2015.08)
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 新世紀美術協会委員で、神戸支部長の個展。
 毎年、約1ヶ月におよぶスペイン取材を繰り返しつつ自らの画境を探る旅も14年に及ぶが、近年特に人物の表現に変化が窺えるようになった。もともと、クロッキーによる全体の形態把握に群を抜く才を発揮しており、その一瞬を捉える機微が作品に定着しだしたといえるかもしれない。ともすると、テーマや構成に懲りすぎて奇異なる表現や比喩を込める作品、いわゆる観者が作品に入って行きにくい結界のようなものを感じていたが、素直に作品が観者に語りかけてくる。
 今展では、ここ数年の新世紀展と水彩連盟展出品の大作を中心に、水彩、パンパステルの風景、人物作品が並んだ。その中、特に注目した1点「アナザー」を挙げる。少女が時折みせる未来を見通すような視線、目力。きりりと結んだ口元。小品ながらしばし作品の前で釘付けになった。 (松)

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アナザー — 高橋重幸