今年6月、1ヶ月間に亙るスペイン取材による作品展。昨年も同様に1ヶ月間の取材で個展を開催しているが、今年はじっくりとマドリッドのソシオ(スタジオ)でデッサンとタブローに取り組み、水彩画はマドリッドと近郊の町チンチョン、そしてマドリッドからコルドバへの小旅行で描いている。 かつてのスペイン取材1ヶ月でクロッキー300枚を含め、500枚を自らに課して描いた時も迫力あったが、今回はそれとは違った成果をあげ得た作品に出会うことが出来た。その一つが掲載の「白夜・三日月の針から生まれたカステーリャ」である。チンチョンのなだらかな丘陵地帯の風景、空に浮ぶ昼間の三日月に思いを馳せた作品である。昼間の月を「白夜月」と呼ぶ地域があると聞くが、神話からの連想をこの風景にリンクさせた構成は、これまでのイメージを一新させ得るインパクトがあった。一見シュール作品だが、物語性もふんだんに含んでいる。ソシオでのヌードデッサンが風景と結びつき、現地制作の油彩作品に結実した。また、水彩の新空間、デッサンの充実も挙げたい。(松)
今年6月、1ヶ月間に亙るスペイン取材による作品展。昨年も同様に1ヶ月間の取材で個展を開催しているが、今年はじっくりとマドリッドのソシオ(スタジオ)でデッサンとタブローに取り組み、水彩画はマドリッドと近郊の町チンチョン、そしてマドリッドからコルドバへの小旅行で描いている。
かつてのスペイン取材1ヶ月でクロッキー300枚を含め、500枚を自らに課して描いた時も迫力あったが、今回はそれとは違った成果をあげ得た作品に出会うことが出来た。その一つが掲載の「白夜・三日月の針から生まれたカステーリャ」である。チンチョンのなだらかな丘陵地帯の風景、空に浮ぶ昼間の三日月に思いを馳せた作品である。昼間の月を「白夜月」と呼ぶ地域があると聞くが、神話からの連想をこの風景にリンクさせた構成は、これまでのイメージを一新させ得るインパクトがあった。一見シュール作品だが、物語性もふんだんに含んでいる。ソシオでのヌードデッサンが風景と結びつき、現地制作の油彩作品に結実した。また、水彩の新空間、デッサンの充実も挙げたい。(松)