受贈記念展
井茂 圭洞
の書


●4月9日〜5月8日
● 神戸市立博物館展

 

 日本藝術院会員で日展理事、かな書の第一人者である一東書道会会長・井茂圭洞が、代表作60点を在住する神戸市に寄贈した。それを受け、収蔵先の神戸市立博物館にて受贈記念展が、特別展「我が名は鶴亭」と同時開催され盛会となった。
 同館には独特の書風で書道界に「かな書」の変革をもたらした、井茂氏の師である深山龍洞(本名:深山茂、1903〜1980)の作品が約100点受贈、収蔵されており、井茂氏は「日展作品を中心に、気に入った作品を60件納めさせていただきました。師・深山龍洞先生のお作品と共に収蔵されることになり、大変光栄です。」と寄贈への思いを述べている。
 井茂氏は、1936年、兵庫県神戸市生まれ。1954年より深山龍洞に師事。1961年日展初入選。1977年の日展特選の受賞を契機に母校である京都教育大学に17年間奉職、1991年より教授を務めた。1993年日展会員賞。2001年日展内閣総理大臣賞。2003年日本藝術院賞。2012年に日本藝術院会員へとのぼりつめた。
 今回の受贈記念展は60点の内、1961年日展初入選作から1970年代後半の日展特選作2点、1993年日展会員賞受賞作を含めた2013年までの14点で構成される。その中、深山調の初々しい初入選作、「残雪」の「要白」の美に改めて見入った。   (松)

 

 


若山牧水の和歌一首 1961年 第4回日展

残 雪 1992年 第24回日展