屏風による120人展― 現代美のかな ―■ 2月15日~20日■ 東京銀座画廊美術館7F隔年開催の笹波会代表展も、回を重ね第8回展を迎えた。この第1回展は、平成9年1月、50人展として上野の森美術館の1階全室を大作で埋め尽くす試みで始まった。当時は、桑田三舟、山口南艸、村上俄山の三羽烏に新進の中室水穂が加わり、一樂の自由で旺盛な書学姿勢を現代かな書へと引き継いでいる笹波会の意気込みが感じられた大作展として記憶に残っている。今回は「現代美のかな」をテーマとして120人の屏風大作が会場を埋め正に圧巻、(故)桑田三舟名誉会長の親子古希展に出品された六曲一双は感慨深かった。代表作を紹介させて頂く。村上俄山会長は二曲二双に白梅、波、月、雪の文様を施し、四季の歌を金、青、朱、銀の各三枚の料紙に書いて「粋」を演出した。田頭一舟理事長は、四曲一双に金銀箔を悠容な流れに刷いて「いろは歌」を大胆に浮かべ、自風の域を広げた。六曲半双の雲水紋に横通しの朱と金の二段で「紫式部の歌」を切れある流れで書き下した寺岡棠舟理事長代行も色彩センス十分で見応えがあった。田頭央 副理事長は自作の鶴飛翔文様に超大字で信念の言葉を書した。浅沼翡舟の安定感、小宮山青舟の豪柔対比、若手では果敢な挑戦を見せた中室舟水、秋山和也を挙げた。笹波の新たなエネルギーを感じる展観となった。(松)
屏風による120人展
― 現代美のかな ―
■ 2月15日~20日
■ 東京銀座画廊美術館7F
隔年開催の笹波会代表展も、回を重ね第8回展を迎えた。この第1回展は、平成9年1月、50人展として上野の森美術館の1階全室を大作で埋め尽くす試みで始まった。当時は、桑田三舟、山口南艸、村上俄山の三羽烏に新進の中室水穂が加わり、一樂の自由で旺盛な書学姿勢を現代かな書へと引き継いでいる笹波会の意気込みが感じられた大作展として記憶に残っている。
今回は「現代美のかな」をテーマとして120人の屏風大作が会場を埋め正に圧巻、(故)桑田三舟名誉会長の親子古希展に出品された六曲一双は感慨深かった。
代表作を紹介させて頂く。村上俄山会長は二曲二双に白梅、波、月、雪の文様を施し、四季の歌を金、青、朱、銀の各三枚の料紙に書いて「粋」を演出した。田頭一舟理事長は、四曲一双に金銀箔を悠容な流れに刷いて「いろは歌」を大胆に浮かべ、自風の域を広げた。六曲半双の雲水紋に横通しの朱と金の二段で「紫式部の歌」を切れある流れで書き下した寺岡棠舟理事長代行も色彩センス十分で見応えがあった。田頭央 副理事長は自作の鶴飛翔文様に超大字で信念の言葉を書した。浅沼翡舟の安定感、小宮山青舟の豪柔対比、若手では果敢な挑戦を見せた中室舟水、秋山和也を挙げた。笹波の新たなエネルギーを感じる展観となった。(松)