〔収録作品〕①作品「春の花(内藤鳴雪句)」の前で②日新者日進也(近思録 朱熹 呂祖謙)③拝殿に(漱石俳句集 夏目漱石)④桜月夜(みだれ髪 与謝野晶子)■5月5日〜10日 / ■京都・龍枝堂画廊 / ■5月13日〜17日 / ■岸和田市立自泉会館奥宣憲氏が初個展開催を決意してから9年が経つ。日比野五鳳翁の最晩年に師事し、その書の魅力に取り憑かれ、五鳳字書を自作して作品構成もトレースしてきた宣憲氏。初個展は五鳳色のすこぶる高い作品群で満たされていたことを思い出す。その頑なな心を動かしたのは9年、銀座・岸和田(地元)、京都・岸和田と9回に及ぶ連続個展であったと確信する。個展は人と人を繋ぎ、作品はその流れの中で熟成するからである。奥宣憲という地が今書作展に感じられるようになってきた。宣憲氏は誠実だが、どちらかといえば不器用な人で、その不器用さが味わいを醸しだしてきていると思われる。紹介の「七轉八起」は昨年作だが、額から軸装に替えて表情が一変して存在感が出た。注目の新作より3点、「日新」は氏の座右の句か、ぐっと引き締まり求心力ある。「清水へ」は本金唐和紙に優しく映える。短冊の漱石俳句も単字の響きがいい。全21点の出品で盛会となった。(松)
〔収録作品〕
①作品「春の花(内藤鳴雪句)」の前で
②日新者日進也(近思録 朱熹 呂祖謙)
③拝殿に(漱石俳句集 夏目漱石)
④桜月夜(みだれ髪 与謝野晶子)
■5月5日〜10日 / ■京都・龍枝堂画廊 / ■5月13日〜17日 / ■岸和田市立自泉会館
奥宣憲氏が初個展開催を決意してから9年が経つ。日比野五鳳翁の最晩年に師事し、その書の魅力に取り憑かれ、五鳳字書を自作して作品構成もトレースしてきた宣憲氏。初個展は五鳳色のすこぶる高い作品群で満たされていたことを思い出す。その頑なな心を動かしたのは9年、銀座・岸和田(地元)、京都・岸和田と9回に及ぶ連続個展であったと確信する。個展は人と人を繋ぎ、作品はその流れの中で熟成するからである。奥宣憲という地が今書作展に感じられるようになってきた。宣憲氏は誠実だが、どちらかといえば不器用な人で、その不器用さが味わいを醸しだしてきていると思われる。
紹介の「七轉八起」は昨年作だが、額から軸装に替えて表情が一変して存在感が出た。注目の新作より3点、「日新」は氏の座右の句か、ぐっと引き締まり求心力ある。「清水へ」は本金唐和紙に優しく映える。短冊の漱石俳句も単字の響きがいい。全21点の出品で盛会となった。(松)