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Work No.11

ひよこ 他

奥 宣憲 書作展 日本のこころと美2008(2008.06)
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〔収録作品〕
①「ひよこ」親の背にのぼりたる ひよこらは…(島木赤彦歌)
②「心」心動ぜざれば山王のごとし(華厳経)
③「春」花をのミ待つらむ人ニ 山ざと能…(藤原家隆歌)

■ 5月13日〜18日 / ■ 銀座ギャラリーいず

2001年5月の地元岸和田での初個展後、銀座と地元、そして京都を発表の場として毎年個展を開催してきた奥宣憲氏。今年は銀座で約20点の作品が並んだ。

いつもは、かな特有の華麗な料紙作品が会場を華やかな雰囲気につつんでいたが、今年は殆どが薄黄色の素紙や無地の手漉和紙で占められ、これまでとは異なる静謐な雰囲気であった。昨年に相次いで両親が亡くなり、そうした思いが自然に色物を控えさせたとは氏の言葉だが、尊敬する五鳳師の代表作「ひよこ」(島木赤彦歌)の姉妹作や、牧水の「老いゆきて」と「別離」、實朝の「もの言はぬ…親の子を思ふ」、華厳経からの撰文などからもそうした心境が窺われる。

今展の中、特に注目した作品を3点挙げた。横2メートルの大字作品「心」は文字に内包する熱量が感じられ、空間バランスもゆったりとして心地よい。「春」は、一転して小品細字作品。包装紙(竹紙)を用いて、定家風の古筆の味わいがあり、あえて落款を押さなかったのもその為であろう。そして「ひよこ」である。最終行の散らしの纏め方はまさに本歌取りで、「あやうげにして」に渇筆の微妙な線で情感を込めた。(松)

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「ひよこ」親の背にのぼりたる ひよこらは…(島木赤彦歌) — 奥宣憲
「ひよこ」親の背にのぼりたる ひよこらは…(島木赤彦歌)
「心」心動ぜざれば山王のごとし(華厳経) — 奥宣憲
「心」心動ぜざれば山王のごとし(華厳経)
「春」花をのミ待つらむ人ニ 山ざと能…(藤原家隆歌) — 奥宣憲
「春」花をのミ待つらむ人ニ 山ざと能…(藤原家隆歌)