全日本美術 ALL JAPAN ARTS
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Work No.105

さわらび

第3回蛙園会書展(2025.09)
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藝術院会員・日本書芸院理事長の土橋靖子さんの主宰する蛙園会の第3回展。土橋会長、木村通子理事長、中路佳保里理事長代行をはじめとして、常務理事18名、理事37名、幹事・評議員・会員・公募294名に学生を加えた484名が出品。それに会三役の万博出品作品3点、(土橋会長・いろは歌は1面巻頭に紹介)、小品コーナーには土橋会長3点はじめ理事長、代行、常務理事ら17名が各1点。若手選抜グループ5名の「昴コーナー」13点、併せて約510点が並んだ。ここには会長から常務理事までと最高賞(日本書芸院賞)を挙げた。年々充実ぶりをみせるが、超過密スケジュールをほぼ完璧にこなして社中展をこの規模と質で開催する土橋会長の凛とした行動力には敬服する。今展より15点を紹介させて頂いた。(細字、小字、貼り交ぜ等あり、それらは全体と部分を)土橋会長「さわらび」は万葉集巻八・志貴皇子の歌。力強く流れる水に、芽吹いたばかりの蕨の対比を『蛙園会』の今に思いを重ねた選文であろう。6紙パネルの超大字、緩急の気を絶妙に繋いだ流れが深い。そしてこれも超大作の木村通子理事長「万葉の花」は3段横紙に13首で舞い遊ぶように空間を紡ぐ。そのセンスは大きな宝だ。中路佳保里理事長代行「ほととぎす」も超大作。これだけ大きくなると会場で小字構成もその域を広げるようだ。離れて見ても瀧のような流れをより彷彿とさせる。同様に石原裕子の構成、色彩美に細、小字が映える。小木曽郁子の上品な線質の文字と上下を意識した空間美。百人一首の貼り交ぜの一つひとつの色紙に意匠を変化させた尾崎洋子。寸松庵を基に繊細な展開の吉田昌美。谷口成孝の大字4紙の濃淡の風趣は凛とした存在感を持つ。ややポイントが甘いも繊細な西田健の思いは正に天の河の星達だ。横額展開の荒井竜子、石渕江美、坂井麻菜美、武田美奈子は夫々に風趣の違いをみせて興味深い。中でも坂井の余白と濃淡は絶妙。難しい縦三行に挑戦の奥村貴美子も。ゆったりとした山形構図で味わい出した最高賞の大曽南窗の今後に期待。(松)

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さわらび — 土橋靖子