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Work No.85

第75回正筆展

第75回正筆展(2024.03)
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76歳にして文化功労者顕彰をうけた正筆会会長・黒田賢一氏の快挙に関西は大いに盛り上がった。顕彰一ヶ月後の正筆展会場は、全国からのお祝いとともに謙虚な黒田氏の対応に和気藹々となった。昨年弊紙12月号に少し記させて頂いたが、正に大病を患い、生きている感謝、書くと言う思いの丈の表現を継続できるという純粋な気持ちに満ち満ちたからと今更に思う。闘病から復帰した黒田氏は表現指向は深くなり、より繊細になった。
本作4曲屏風作品は、宇多法皇の御歌一首を大字作品としたもので仁和寺への奉納作品となっている。黒田氏本来の厳しい線を柔らかなカスレ、細線の機微が息を繋いでいる。加藤僖一の良寛の歌もざっくりとして味ある。山根亙清理事長はもう一つの祝事、阪神タイガース優勝を自詠の歌と応援歌で寿ぐ。副理事長3名、田中徹夫は蛇笏の二句を朱白の料紙に書き分けて調和を図った。野田正行は良寛の歌を上下に。下を活かす場合、上の下部に空間が欲しい。寺坂昌三は西行の二首を絶妙な桃白2紙で調和をとった。専務理事、参事、常務理事の中より注目作を挙げた。(松)

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第75回正筆展 — 黒田賢一