全日本美術 ALL JAPAN ARTS
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Work No.101

雪ふれば…(古今和歌集)

第57回正筆会菁華書作展(2026.05)
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正筆会総務理事以上の約250名による展観。幹部以外は小品中心の構成になっているが、この小品の練度が高い。毎回思うことでもあるが、かなりの日頃の修練が窺える。よってこれだけの数の作品群だが、各作にじっくり向き合うことになる。来場者も多い。掲載作選定に苦労したが、ここに13点を挙げた。黒田賢一会長の今作は白を多分に意識したか。歌意を紙面全体の情景に落とし込む手法に見える。山根亙清理事長は自詠の詩を大きく書く。後半の変体仮名も読みやすい。また作品横に貼られた二葉の写真にも自詠の思いが見られた。田中徹夫副理事長は屏風仕立てで紙は桜色。強い渇筆の線条が目を引く。野田正行、寺坂昌三、川上鳴石の副理事長陣も、それぞれの風に特化した作調を見せ存在感を出す。眞鍋憲二の空間構成のセンスを見ると、かな表現の可能性の広さに思いが至る。小野玲華の細字かなは料紙とともに小宇宙のようなムードがある。湯澤聰は渇筆の筆勢を行の振幅に乗せている。清木美智子は紙の取り合わせによく合った構成で、歌意にも通ずる。高木紅舟も継ぎ紙の効果に秀でる。字も鋒がよく立った線条。四行が自然に絡む姿が心地よい。田ノ岡大雄の感性も見逃せない。龍字がやや不安だが、それよりも全体感が勝るようだ。山本惠美子は青墨色の変化を楽しめる作。繊細な鋒の動きだ。(篠原)

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雪ふれば…(古今和歌集) — 黒田賢一