全日本美術 ALL JAPAN ARTS
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Work No.100

光さへ…(島木赤彦)

第77回正筆展(2026.03)
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第77回展を迎えた正筆会。いまや、日本最大規模の会員陣容を持つかな団体となった。男性的なシャープな切れある大作から、歌意と書き手の心情を重ねた小品まで其の作域を深くひろげた黒田賢一会長の存在は大きい。
今作の「光さへ…」も単々と潤渇バランスを読みながら頭・尾揃いで一定の行間でリズムを繋ぐ。最後7、9行部の一字の散らし書き、落款部が絶妙。山根亙清理事長は、神戸震災30年の思いを自詠歌に込めた。右紙はやや横振幅に、左紙は縦振幅で。卒寿の美酒に乾杯。副理事長から、田中徹夫は太田水穂の歌を5行に凛として展開、2行目の処理が微妙か。野田正行は6曲屏風に茂吉の歌4首を情感ゆたかに浮かべた。川上鳴石は古今集の河原左大臣の恋歌を情感高く書き下した。迫力ある構成で、文字をバラして書の全体美として見せる寺坂昌三、試行が窺える。専務理事から、小字、細字に定評ある小野玲華の自在な布置。眞鍋憲二、湯澤總は師の歩みの痕跡を追う。常務理事から注目した田ノ岡大雄も挙げた。畦の位置が微妙。受賞作より釘宮益子の細線の切れ。調和体で晶子の歌を捌いた久米田明子。爽快な木村輝も。(松)

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光さへ…(島木赤彦) — 黒田賢一