開玄社(中村雲龍会長)の第55回記念展が開催された。前身は雲龍氏が師事した大澤四峯の四峯書道会。創設5年目に師が逝去され、会長を引き継ぎ師の十三回忌を期に「開玄社」と改名されたと聞いた。その開催回数を引き継いで今年55回記念展を迎えた。コロナ禍でしばし祝賀の酒宴を控えた同社だが、もともと会長自身が酒神・バッカスに見入られた李白の生まれ変わりのような作家、心地良い賑わいとなったことは自然の成り行きだ。今展から注目作を挙げたが、雲龍会長は昨年の会旅行で伝統の金華山鵜飼を自作の2詩で振り返る。キーワードの配置が絶妙だ。漢字作品は、高啓の7言律詩「梅花」。瓊姿、美人は「梅」の別称。「雪梅花」の故事を書いて多くの困難の経験が大成に通じる旨を説く。副会長作では、4連で左右に揺れながらリズム刻む遠山白雲。袁凱の5言律詩を大らかな筆致て展開した稲葉如龍。臨書から荻野靜雲「自叙帖」、駒崎流芳「鄭長猷造像記」を挙げる。平山美影の開玄のモットー。神作花紅、細渕柳青の漢字作品。大高、山田顧問、中澤、中林、二本柳も。(松)
開玄社(中村雲龍会長)の第55回記念展が開催された。前身は雲龍氏が師事した大澤四峯の四峯書道会。創設5年目に師が逝去され、会長を引き継ぎ師の十三回忌を期に「開玄社」と改名されたと聞いた。その開催回数を引き継いで今年55回記念展を迎えた。
コロナ禍でしばし祝賀の酒宴を控えた同社だが、もともと会長自身が酒神・バッカスに見入られた李白の生まれ変わりのような作家、心地良い賑わいとなったことは自然の成り行きだ。
今展から注目作を挙げたが、雲龍会長は昨年の会旅行で伝統の金華山鵜飼を自作の2詩で振り返る。キーワードの配置が絶妙だ。漢字作品は、高啓の7言律詩「梅花」。瓊姿、美人は「梅」の別称。「雪梅花」の故事を書いて多くの困難の経験が大成に通じる旨を説く。
副会長作では、4連で左右に揺れながらリズム刻む遠山白雲。袁凱の5言律詩を大らかな筆致て展開した稲葉如龍。臨書から荻野靜雲「自叙帖」、駒崎流芳「鄭長猷造像記」を挙げる。平山美影の開玄のモットー。神作花紅、細渕柳青の漢字作品。大高、山田顧問、中澤、中林、二本柳も。(松)