第31回日選展

 

評論家賞

 

坊城 妙海

「葛花秋宴」

 どこかの土手の一角に咲く葛の花に作家は目を止めた。

小さく可憐ながら精一杯咲く自然の力、ほんの一角ではあるが正に〈秋宴〉を感じさせる。

じっくりと観察された描写力とセンス良い光の捉え方が窺える。