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Exhibition Archive — Calligraphy
創立80周年記念 第80回

日本書芸院展

Nihon Shogeiin Exhibition

― 2026 伝統と創意 ―
月刊美術新聞「全日本美術」最終号(2026年7月20日号)より


開催概要 Overview & Review
Exhibition Data
展覧会名
創立80周年記念 2026伝統と創意
第80回 日本書芸院展
会期
2026年4月22日 — 4月26日
会場
大阪国際会議場 3F特設会場
掲載紙面
月刊美術新聞「全日本美術」
最終号(2026年7月20日号)4面
Review & Commentary

創立80周年 ——
第80回展から

日本書芸院が創立80周年記念の第80回展を開催した。毎回、記念講演会が開かれるが、今回は俳優の藤山直美さんの「文字は人を表す」。芝居と書道の類似点「平常心」「集中力と人間性」などが面白おかしく語られ、大いに賑わった。また、今年の50歳以下の「魁星作家」には細川太翠、草深志粋、水田鵬雲、名取誠純、石田英智、伊丹瑠佳、北川智輝、木村佳史、兵藤稜典、佐藤汰一の10名がオーディションをパスした。今回全員が初登場である。何人が再登場するか集中した研鑽を期待したい。

さて、今展より注目作を挙げた。井茂圭洞最高顧問は、良寛の歌を1首毎に布置した。歌間に配した余白が絶妙で、「白露」から2首目に移る目線が心地良い。同・黒田賢一「山吹の花」は何とものどかな「春」字に始まり、大振りな文字が流れるも決して窮屈さを感じない。終行前の「津」が前部の渇筆と呼応し柔らかな広がりを醸す。名誉顧問・杭迫柏樹「縦横無尽」は切れある速筆のカスレで、その意を伝える。同・吉川蕉仙は禅語から。先落としの筆での入出が独自の木簡調を構築している。同・真神巍堂は、世俗の煩わしさから離れ、心静かに自然のなかで生きる境地を詠った良寛に添う。土橋靖子理事長は就任4年を過ぎ、凛とした所作が普段に思える程の業務をこなしながら、ユネスコ、各書展への対応、出品作への推敲も手を抜かない。今回は、「大為爾歌」「いろは歌」に続く仮名四十七文字の歌「鳥啼歌」。清々しい夜明けの情景を思い浮かべながら本作を眺めると、文字と行間が景色に重なる。続く高木厚人副理事長は今年から始めたシリーズの西行の世界を、森に降りしきる雨の如く書き綴る西行の森。同・中村伸夫は骨格ある線に支えられた王翰の涼州詞句を。同・吉川美恵子は、霞をイメージして渇筆を中心に流れを創る。同・日比野博鳳はカラッと晴れた夏を意識して、切れある運筆で左千夫の歌を捌いた。同・田中徹夫「山里」は師の展開を追う。6ヶ所の点がやや気になる。篆刻から尾崎蒼石の律儀な刻象と示唆にとんだ面白さある真鍋井蛙「集聖上因」を挙げる。他、田頭一舟の繊細、池永碧濤の骨格ある存在感。伊藤一翔の淡墨での情感。松村博峰の表現の重層化。野田正行、倉橋奇艸、木村通子も。(松)

月刊美術新聞「全日本美術」最終号より 文・全日本美術(松)

出展作品 Exhibited Works

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※ 本ページの記事・作品画像は、月刊美術新聞「全日本美術」最終号(2026年7月20日号)より転載しました。

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