改組新第3回日展

特選

井上 周一郎

「涙の行方」

 裸婦立像の古典的ポーズに格調があり、そのゆるやかなS字構成に静謐なムーブマンが感じられる。また大理石の肌合いのもつ陰影が、ポーズとあい俟って豊かな情感を孕んでいる。流す涙は悲喜いずれとも。(中)