日本芸術院会員就任記念

 高島屋美術部創設百年

能 島 征 二 展

■ 6月24日〜30日 ■  高島屋東京店6階美術画廊
■ 7月22日〜28日 ■  高島屋大阪店6階美術画廊

 

  2006年、65歳の若さで日本芸術院会員に就任された彫刻家能島征二氏の就任記念の個展。清楚で品格ある裸婦像、生命賛歌の母子像など32点が並び盛会となった。
 能島氏は1941年東京浅草の生まれ。父が日本画家という環境で育ち、疎開先であった茨城県笠間市で陶芸用粘土で遊んだという。立体造形の面白さに魅入られ、高校1年の時、父をモデルとした頭像を茨城県展に出品して初入選した後、当時同県に移り住んでいた同郷(浅草)出身の彫刻家小森邦夫に師事。本格的に彫刻家を志すこととなる。茨城大学教育学部美術科在学中(1962年)に日展、日彫展初入選を果たし、受賞を重ね今に至る。小森師は構造社で戦前ブールデルに学んだ斎藤素厳に師事、具象彫刻一筋に貫いて平成元年に芸術院会員となった実力者で、蛭田二郎氏(芸術院会員)も小森氏に師事した作家である。蛭田氏は具象に心象的造形を付加した作品の展開を指向してきているが、能島氏は純具象の姿勢を一環して貫き、現代に生きる人間としての生活感情を如何に端的に造形に移入して表現するかに真っ正面から取り組んでいる。美のフォルムの追求と感情移入、注目の3点を挙げた。(松)


秋 桜   ブロンズ H177×W75×D50cm


萌 −もえ−  ブロンズ H104×W30×D35cm


爽 風    ブロンズ H105×W35×D30cm