生誕100年敦朴の書

大野篁軒 展

● 7月22日(水)〜26日(日) 午前10時〜午後6時
( 最終日は午後4時まで)
● セントラルミュージアム銀座

(銀座3丁目紙パルプ会館5F)

 

財団法人書壇院の理事長・会長として長く会を牽引し、2006年80歳で永眠した大野篁軒。今年は生誕100年に当たることから、今夏の銀座で記念展が開催される。大掛かりな遺墨展としては2008年開催の「敦朴の書 大野篁軒」以来で18年ぶり。今展のタイトルにも「敦朴の書」が付けられていることは意義深い。前回展の図録によると、敦朴とは「まことがあり、かざりけのない」を意味するらしい。これは高弟である柳澤朱篁氏らが見出した言葉で、門人ならではの視点がよく反映されている。前回展の記憶はもとより、夏の飯能で開催される東香書展で毎回見てきた篁軒作品。いつ見ても変わらぬ深い書の味わいは、まさに敦朴の書そのものであることを今更ながらに思い至る。今夏の展覧は今の時代だからこそ、もう一度書の本質に触れることのできる機会となるだろう。
 主催は公益財団法人書壇院、書道研究東香会。展示作品は51点。所蔵先内訳は成田山書道美術館8点、書壇院8点、大野家33点、柳澤朱篁氏2点。他に扇面、折帖も出品される。また篁軒が収集した名品(書壇院に寄贈)も公開される。中でも清・潘存臨鄭文公下碑の真跡の展観も貴重な機会だ。篁軒遺墨展の最終節をぜひ鑑賞されたい。(篠原)

 

眞山民句〈1330×270〉
(華甲記念個展・60歳)

 

 

 

寒山句〈780×2300〉(第67回書壇院展・74歳)

詩經一節 〈せつ扇〉(第16回東香書展・49歳)

劉敞句 〈340×470〉(第35回東香書展・68歳)