遠藤 彊 篆刻展
● 5月2日〜5日
● セントラルミュージアム銀座
日展会員、毎日書道会理事、創玄書道会副会長を務める遠藤
彊氏の3回目の個展。先日、古谷蒼韻生誕100年展の展示に遠藤氏刻の印を見つけた。
もう25年以上前の話となるが、作田英嗣の銀座個展の初日、唯我独尊のような強烈な批評の祝辞を耳にして驚いた。その人物が遠藤 彊氏であった。日展で2度目の特選を受賞した頃と重なる。
以降、距離をとって作品を拝見してきたが、印譜のみの発表でなく文字(漢字)と印の絶妙な調和ある作品に遭遇した。嘗て、大東文化大学時代に印は酒井康堂、書は徳野大空に師事し、卒業8年後の日展初入選を機に關正人に師事するという履歴を持っている。破天荒で実力ある展開の書と印のルーツでもある。關師より扶桑印社を引き継いだ2015年頃から社中展にも窺っており、印は刻の深さ、速度加減を重視して重厚さある。本展では「丁男少少」がテーマ。正に血気盛ん。が、作品は「碧眼録」の白馬入芦花のオマージュと深く厳しい刻の「曲暢」を紹介した。
(松))