書壇院ギャラリー第107回展〈企画展示〉
歿後四十五年 高古の書


近藤秋篁


●4月17日(火)〜6月3日(日)
● 虎ノ門/書壇院ギャラリー
●午前10時〜午後5時 入場無料 月曜日休館

 

 吉田苞竹の高弟近藤秋篁の書が歿後45年の今、虎ノ門の高台書壇院ギャラリーに蘇っている。高校書道教科書にも掲載された楷書の名作「王士禎詩」をはじめ、昭和26年日展出品作楷書六曲屏風「蘇東坡詩」や昭和33年の書壇院展に発表された縱二字の珍しい楷書横披など、碑拓全套本も含めた壁面23点。展示ケースには鄭文公碑、書譜、争座位帖などの臨書折帖7点、自運1点。秋篁蔵拓本として魏靈蔵造像記剪装本など3冊。秋篁蔵本として東観餘論翻刻本など5帙が公開されている。技巧よりも書の気韻、品格を重んじ、黙々と学書の深きを尋ね歩き、孤高の生涯を残した近藤秋篁。今の時代だからこそ、学書の原点を問うためにも、絶好の機会。6月3日までのロングラン。ぜひ一見されたい。
 ここで秋篁門弟の言葉を紹介する。「先生の書の深く静かで微塵もとどめない高古な響き…それは怒濤や激流ではなく、むしろ瀞の流れの水底が絶えず静寂そのものであることにも通じていた」(大松秋翠)「一生を終えられるまで作家として第一線の力量を保ち続けられた…然し乍ら実力相応の評価を以って迎えられることが少なかった。これに対し先生は一言も愚痴らしいことは申されず…」(大野篁軒)書に生き、人に生きた孤高の足跡が眼前に。(篠原)

菜根譚〈76歳〉

 

 

 


王維詩〈74歳〉

王士禎詩[日展](昭和34年)〈71歳〉

詩経[第25回書壇院展](昭和33年)〈70 歳〉