| 中山光晨・明粋・心路・心人
上野の森美術館で開催された幕田魁心の大個展(前号巻頭紹介)に併催されたのが「書の四重奏展」。魁心の娘婿である中山光晨夫妻と二人の息子たちによる四人展である。8年前の鳩居堂画廊での夫妻展は「二重奏展」であった。時を経た今、息子たちも成人し、今展開催となった。光晨は「父であり師でもある幕田魁心からの襷は『二重奏』から『四重奏』へ伸暢することができました」と感慨深い。なにせ毎年恒例の大晦日の夜、除夜の鐘を聞きながら蘭亭序全臨を孫たちと成し遂げてきた魁心にとっても、今回のファミリー展は大きな喜びであるに違いない。伝統文化の継承を家族で成せる幸せかもしれない。さて出品作は光晨の書、妻の明粋は書画・水墨画、長男心路(こころ)は書、次男心人(はあと)は染色の各作。光晨の書は高校時代に邂逅した幕田魁心を追い、ひたすらに研鑚を重ねてきた証。師がそうであったように教育者としても実践を深め、作家活動との両輪をこなしている。千葉県立木更津高等学校教諭、魁心書法院代表。明粋は上海大学留学を機に水墨画を習熟。帰国後は魁心の著書の挿絵なども手掛ける。掲載作に見る調墨の線は端麗だ。心路は東京学芸大学教職大学院書道科在学中。作品は濃淡に展開して活気がある。心人は神奈川大学生。紙の草木染に挑戦している。(篠原)
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竹 図 中山明粋
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