第10回日展

 

稲村 雲洞

「身樂逸」

 

 南北朝時代の鑿印を参考に刻したと言う。疎密明瞭、静動にも富む。作者の印影は他にない野趣が最大の魅力である。それは印影のみならず、落款の書にもいえることで、実作全体をリアルに鑑賞することが肝要である。(篠原)