第37回六轡會篆刻作品展
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8月22日〜26日
● 京都文化博物館
小 朴圃
互いを鼓舞しながら合宿もし、その成果を毎年発表し続けている篆刻のグループで弊紙が最も注目している六轡會。今年で37回展を迎えたが、メンバーは井谷五雲、真鍋井蛙、小朴圃の3名である。その小史を少し再掲する。
六轡會の発足は昭和57年に遡る。新しい価値観による篆刻作品の創造を目指し、篆社(梅舒適門)の若手6名(縣糞泥、井谷五雲、奥谷九林、児玉東城、長谷川帰海、真鍋井蛙)が梅師の了承を得て立ち上げた。7回展に児玉東城が離脱して、小朴圃が参加、その後、奥谷九林が48歳で逝去、長谷川帰海が19回展で抜けて20回展より井谷、真鍋、小の3氏が轡をとり続けている。日本篆刻家協会では井谷五雲理事長、真鍋井蛙副理事長、小朴圃代表理事として今や、西の篆刻界をリードする責任ある地位に立っている。
今展には、井谷五雲は銷夏詩句印興として「項聖謨、董其昌、張南華、金冬心」など8名の詩から印刻。金冬心詩より「心抱冬」を挙げた。「抱」の造形と布置、大胆に展開した書との調和が心地よい。
小朴圃は近年、中国の包装紙?に印影をとり、その謂れを右傾斜の特徴ある為書きで締めている。「隔一塵矣」の白印にも独特の野趣味があったが、今回は「不求似」の「似」の造形と構成の面白さと、芸術の根幹にかかる氏の理念に魅かれた。
_真鍋井蛙は扇面作品11点を出品。甲骨と金文の資料から印刻したが、「恵風和暢」の白文がリズムを保って絶妙の調和を醸している。飄々とした中にピリッと光る個の追求がある 今後の更なる展開に期待したい。(松)
