池田桂鳳書展
当初は一昨年6月開催予定であったが、コロナ禍の影響で延期。昨年12月、満を持しての開催実現となった池田桂鳳6年ぶりの個展。74点が一堂になった。その中から8点をピックアップ、更に画廊ウインドーのスナップを掲載した。桂鳳の書はもちろん「かな」部門ではあるが、そんなことを考えずに素直に書の線と間合いが生みだす紙面空間のありように見入ってしまうところが大きな魅力ではなかろうか。見る側は漢字作家、かな作家、或は現代書作家などと知らぬまにレッテルを貼った見方をするものだが、こと池田桂鳳となるとそれは少し違ってくる。極端に言えば、それが漢字であろうと、かなであろうと、調和体であったとしても、その領域を越えた線の深みに目が留まり、その間合いに息を飲むのである。書を読み取るというよりも、それを感じ取る。感じさせてくれるところがこの作家の最大の持ち味であろう。
まどちかき…(新古今和歌集)
花の山…(一茶)
一念不動なれば…(禪語)
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画廊ウインドーから 左:芭蕉句 右:家和して万事成る
一つ松…(万葉集)
わが心…(紀貫之)
山ふかみ…(式子内親王)
猫の子の…(其角)
うれしさの…(山家集) |