屏風 光宗道子 − 魅せられて −

光宗道子屏風展

■ 3月3日〜7日   ■高松市美術館 

 

 

作品、若紫 A/B[紫式部(源氏物語)
180×180×2]の前で

    

 香瓔会副会長、日展委嘱光宗道子さんの社中道香社書作展の第18回展が、高松市美術館で開催されたが、今回は会期を一部、二部と分けて、第一部に光宗さんの屏風展が開催された。  天井の高いスクエアーな会場にすべて屏風作品が並ぶ様は圧巻で、かなの雅を十二分に満喫させてくれる。
 作品は昭和53年から毎年一作ずつ書き溜めていたものに新作を加えた二十点、主に香瓔会選抜展に出品された作品が中心となっており、光宗さんの書の歩みが窺える展観となった。
 この屏風展に際し全カラーの作品集も発行され、各々の作品に対する作家の思いの一端が添え書きされている。「若紫」は中国旅行の時の広大な山並みの印象を屏風構想にしたという。王朝ムードの扇面 「初草」、十二単衣をしのぶように屏風一杯に扇面は掲載の「子どもを思ぶ」、団扇をアレンジした「たらちね」、格子市松模様の「やまと歌」、ホールの天井のダイヤモンド格子をヒントにし「めぐりあひ」、薄書きの下地に格子貼りの「神楽」、同下地に針切調の色紙貼り「清韻」、など独特で奔放な感性を感じる作品群であり、センスがいい。最近はリズミカルな一条摂政集に傾倒しているというが、新作「草の葉」は正に清澄な響きがある。会場に見つけた憩いの灯りも印象に残った。尚、これらの作品はこの後県立美術館に収蔵される。     (松)