| 第49回国書展より
第49回国書展より津金孝邦会長の調和体作品を紹介する。自詠の歌であり、春の朝のある出来事を詠じた作品であろう。先ず淡墨の色あいが上品で深く、文字が言葉を包み込むような感があり、その爽やかさが春にフィットする。「どんな聲に魂を揺さぶられたのだろう、春眠の誘惑より強い聲は!」私は聲の主が鶯だと想像する。余程完璧に鳴いたのだろうか、いやまだ鳴き始めの辿々しい聲であろう。朝のまどろみの中、早くも鶯がやってきた。という感動。そう採るほうが自然と思える。そうなると初春、朝日に目映い花の樹は梅であろう……。白梅の花の枝にとまっているであろう鶯の姿をさがしている津金氏が垣間見える。そんな風に観者に想像させる作品である。 (松)
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我が魂を揺さぶる声に床を出で
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