第47回国書展より


会長

津金 孝邦

「百花繚乱」

 

 大きな書である。国書展に発表された津金孝邦会長の2点は今作と日本漢詩中字四行。好対照の二作の展観に津金会長の現在の心境を窺うようで、改めて書の心奥の在処を探る機会になった。「心手会帰」心は運筆に帰すると解すべきか。墨量豊かに書きだされた筆は作者の心のままにゆったりと線を繰り出し、字の懐を抱え、凝縮し、開放する。四字一体、落款部も含めて孝邦の心手が明らかになる。国書展にも解放と多彩を求める時期と考える津金会長。その指標ともなった「心手会帰」の大きな書は静かにものを言っている。(篠原)

 

 

 

心手会帰  227×70