第31回有秀会書展より
主宰 三上栖蘭
毎回、ユニークなアイデアの企画で一般ファン層を増やしている有秀会の第31回展よりの注目作。
今回は「書と日本てぬぐいのコラボレーション」と銘打って、紙を手ぬぐいに代えて、手ぬぐいの文様、デザインを活かした作品創りに全員が取り組んだ。
三上栖蘭は3点の出品、その中からウイットの効いた1点を挙げた。江戸てぬぐいで、図案は北斎漫画から採られたものだと聞いた。暖簾を少し開いて、小僧がこちらを覗いている。覗かれた人が気づいて小僧を見る。すると、先に覗いた小僧が逆に恥ずかしそうな顔をする。「そんなに見つめられるとはずかしいなァ!」は、正に小僧の心の中の代弁でもある。そういう所にも三上さんのセンスの良さが十二分に発揮されている。
もう1点の紺色の簡素な幾何学文様の手ぬぐいに、行草で直・曲の2行で記した作品も印象に残った。 (松)
