第30回記念
有秀会書展〈神戸展〉併催
三 上 栖 蘭 個展
■3月25日〜28日 ■原田の森ギャラリー
(兵庫県立美術館王子分館)東館
三上栖蘭さんが主宰する有秀会が三十回の記念展を迎えた。馴染みの銀座鳩居堂での展観を終え、今月下旬神戸展へと巡回する。併せて三上栖蘭個展も開催される。同展は昨年正月の鳩居堂個展「書業40年の軌跡」の作品に新作を加えて三上さんの個展としては関西初出陣となるものだ。
昨春の個展では四季を彩る言葉に感情移入を試みた26点が並んだ。三上さんの技巧と個性が調和した多種の線による構成に加えて、豊かな表装で作品効果をあげるなど、三上栖蘭のセンスが一段と光った好展観が記憶に新しい。中でも「青嵐」や「竹酔月」、「茜雲」などの少字数表現に見せた字面と線質の深い関わりに作家の情念は充分に托され、書の一筋に生き続ける熱き血潮のようなものまで感じ取ることができた。神戸展のために書き下ろした掲載の新作は、港町神戸の情緒を自詠句によって仕上げた明朗な作品になっている。濃紺に赤の廻紋、渇筆の筆勢麗しい都会的作品が、桜の頃を待つように神戸で見られる。(篠原)
