創立第40回記念有秀会書展より
−港町の輝きルミナリエ−
主宰 三上 栖蘭
40回を迎えた有秀会書展会場で一際煌めいている作品があった。何を隠そう主宰の三上栖蘭さんの作だ。
今展テーマ「故郷を想う」の具現化に相応しい姿を見せている。神戸は三上さんにとって思い出深き地。1995年の阪神・淡路大震災から4年後の1999年、同展第19回展の巡回展として初めて神戸開催、以後2010年迄6回の神戸展を実現させてきた。その神戸への想いはやはり震災に帰結するのだろう。神戸ルミナリエはその年の12月、鎮魂と追悼、街の復興祈念などさまざまな思いを乗せてイルミネーションを点灯。以来25年、年末の風物詩ともなっている。今作には「鎮魂の祈りと明日への希望をこめて輝き続ける港町の輝きルミナリエ」との言葉が添えられた。黄地のマット柄に同色の色紙を浮かしたルミナリエ。その中に静かに佇む鎮魂の草体。そこには神戸の「今」を象徴する時の流れがあった。
毎日書道展参与会員/書道玄海社会長(篠原))
