第43回書道玄海社選抜展


● 5月22日〜27日
● 銀座・鳩居堂画廊3F

代表 三上 栖蘭

 三上栖蘭代表。幹事以上の役員と本年度選抜者による構成。36点。三上代表は4点の出品。軸装「葱翠」は語意に合った絵を加え、左から横に書かれた明るい作品。軸柄の市松模様も作品効果を高めている。蛇笏句をゆったりとした調子で書いた掲載作は額装の小品。赤のラインを紙縁に廻し、浮かしの意図も強調される。三上さんが普段から考える親しめる書の一環がある。「松竹水聲涼」は正方に楷書5字。点画の間に余裕をもたせて句意を反映させた紙面だ。一方、「渓行看松」は長方の紙面を活かした草体連綿作。何れの作も明度が高く、現代書の一つのありようを示している。加藤松雲は紺紙金泥の楷書「日中無常偈」。罫線の枠の中に布置された整斉の40字。毎回趣向を凝らして楽しませてくれる加藤双涛は「コペル君」。悟字の金文を素材に物語の主人公を表現した。加賀谷栖光は禅語七言二句。細線の動きが多様で余白に無駄がない。豊平峰雲は半切の「守礼の邦」。紋箋上に伸びる潤渇の直線が見どころだ。(篠原)

 

 

 

 

 

大揚羽…(飯田蛇笏)