第35回記念有秀会書展より


主宰

三上 栖蘭


 三上栖蘭さんが主宰する有秀会書展は毎回テーマを掲げる。今年は35年間拘ってきた「銀座」そのものに焦点を当て、各自にとっての銀座を書に表現した。三上さん出品の4点の中から上掲の淡墨作を紹介する。
 「ゆりかごに揺られているような常に心地よい気分にさせてくれる街です」と添えられた作品「揺籃」。青墨のにじみを適度に配し、緩やかなリズムを終始保った紙面からは明るい光と品位が感じられる。額マットの鼠系和色とさりげない柄も作品の粋につながっていることは確かだ。銀座をやさしく包む作品。(篠原)

 

 

揺籃(ようらん)
 わたしを やさしく 見守り 育てて くれた