第40回 日展

  

安原 皐雲

「月輪」

 

 篆書の造形に創意工夫が尽きない。一見三字かとも思うが、この辺りが非凡なるところで尚更観者に興味を憶えさせるのだ。月字縦画、輪字の旁に空間処理を施したところなどはかなり字の抽象性を意識している。