2016 〈in 台湾〉
河野 隆 作品展
―篆刻・書・畫―
● 12月24日〜27日
● 恵風堂畫廊 麗水店地下樓展
日展会員、全日本篆刻連盟会長で大東文化大学文学部書道学科教授の河野隆氏が台湾・台北市の恵風堂畫廊において初の海外個展を開催し、現地での大反響を呈した。
河野氏と台湾印社との交流は、大東文化大の海外書画短期研修で10数年前に台湾藝術大學に赴いたことに始まる。その後、平成24年に台湾藝大の客員教授となり、毎年1、2回の集中講座に渡台するうちに台湾の人情の良さを実感するようになり、台湾の書法・篆刻界との交流を更に深めたいとの思いで個展開催に至ったとお聞きした。
筆者も台湾に飛んで個展取材をしたが、台湾藝大の教授、恵風堂の社長の尽力、そして多くの河野氏のスタッフの協力があったことを改めて知った。これも河野氏の人望ゆえと思われる。
さて、会場には篆刻、書、畫、工藝(印矩)が整然と並んだ。篆刻は、日展会員賞受賞の「四海兄弟」の落款・為文を書き直した作品を中心に、切れと余白の風合いある朱文「人物風流」、凛とした冴えの白文「善游者溺」、長方の「怡樂」、竹印を含めた多くの小印も見応えがあった。書も臨書、自運の篆書、行草書と書法家をも唸らす作品。特に陳淳の臨書に注目した。畫も自在で風流な味わいで観者を立ち止まらせ、更に印矩のデザイン、センスの良さ。充実の個展となった。 (松)

四海兄弟

人物風流

善游者溺

篆書五言聨―筆神窮晉髓 詩妙得唐心―
