若山牧水没後90年記念
榎倉香邨の書
−ふるさと−


宮崎展
●1月11日〜20日
●宮崎県立美術館[企画展示室]
小野展
●2月9日〜11日
●小野市うるおい交流館エクラ

 

 香瓔会会長・榎倉香邨氏の大個展に宮崎県立美術館を訪ねた。宮崎県は国民的歌人・若山牧水の故郷(現・日向市東郷町)である。美術館の入り口の広場の一角(牧水公園)に宮崎県出身の彫刻家・奥村良弘制作の銅像が牧水生誕100年を記念して設置されている。台座には「幾山川こえさりゆかば…」の名歌が刻まれており、更にここには11基の牧水の歌碑がある。
 その牧水に心酔し、全国の牧水ゆかりの地を訪れ歌詠みの心境を推測したり、親族や関係者に聞き及んだ牧水の生き様に触れ、榎倉香邨の書作と牧水の歌とのコラボが始まったといえる。正に創作へと突き動かす動機が牧水探求から次々と生まれてきたわけであるが、43歳で亡くなった牧水が95歳の香邨氏のこころを今も捉えて離さない。筆者は「何故、そこまで香邨氏が牧水に拘るのか」その目的で本展のイベントに参加したのである。
 先ず、会場に入ってその大看板に驚く。過去の個展他で見た大字作品18点に、新たに書かれた大字作13点と小字の新作23点が展示されている。その旺盛な書作と枯れない線質の瑞々しさ。「思いを語る会」で耳にした小枝子との根本海岸への道行き。実は二人ではなく、牧水と別離後に結婚した庸三との三人旅であったことで、香邨氏に歌の真相に迫る新たな火が燃え上がった。次は香邨の故郷「小野展」。(松)


 

会場内の大タイトルの前で

香邨 思いを語る会

 

 

 

 

 

夕 陽  2019(平成31)

小枝子  2019(平成31)