第38回日展


榎倉 香邨

「靜 邃 」

 まるで景色が見えてくるような若山牧水の歌四首を揺らぎある細線にのせた。

潤墨部の視点誘導が巧みに計られ、二首後半から三首にかけての展開は誠に心憎く、線の切れを保ちながら空間余白にしみいる響きが白眉。