絵画 渡辺祥行 書 安定煥
日韓交流二人展
■2月26日〜3月3日 ■東京交通会館エメラルドルーム
〈松山展〉 ■3月8日〜18日 ■松山市アートギャラリー風
〈韓国展〉 ■6月25日〜7月1日 ■釜山市役所ギャラリー
近代日本美術協会理事長渡辺祥行氏と韓国書道協会招待作家安定煥氏の日韓交流二人展が東京展を皮切に始まった。以後、松山展、韓国釜山展へと巡回する。
両者は近代日本美術協会主催「近美展」を通じて以前から交流がある。近美展の国際部門に多くの韓国作家作品の出展を導いてきたのが安氏。日本からは韓国で開催される国際美術展に渡辺理事長が中心になって積極的に参加。相互交流の輪を広めている。こうした縁が今展の開催に繋がった。今後も日韓友好の絆を一層深めるに違いない。
渡辺祥行は20号を最大に20点。赤の色面を基調に風景のダイナミズムと抒情を油彩で描き上げる手法に定評がある。今展の中では「大橋夕映」がそれを物語る。一方、掲載の「晩秋山里」のように山間の澄んだ空気を奥行のある画面に浸透させる手腕も見逃せない。そして「晴間見ゆ」に見る白の醸す空。渡辺の新しい世界観だ。いずれも現場取材の成せる技であろう。
安定煥は軸作品、刻字、扇面と多彩だ。安の父は韓国篆刻界の第一人者。父の影響もあって、刻字作品の繊細さには目を見張るものがある。また軸作品にも金泥篆書が多い。三次元的なものを求めて止まないと言う。掲載作も字の力に金泥の厚みが加わり重厚な趣がある。30点の出品。(篠原)

(左)渡辺祥行 (右)安定煥
