第10回日展
野田 正行
「庭の木の葉」
西行歌「霜さゆる庭の木の葉を踏み分けて月は見るやと訪ふ人もがな」。変体仮名を駆使した後半部の表現は作品全体の要となり、悠揚とした前半部を引き立てている。線の骨格に力強さが、行の間には流麗が静かに漂う。(篠原)