本間 蕉月 作品展

―書・祈 ―

 

■ 1月19日〜24日
■ 銀座・ギャラリーおかりや

 

 布穀会会員本間蕉月さんの初の個展。墨の力を引き出させた墨象表現をメインに、しっかりと字を書いた仮名や詩文作品も加えた28点の展観。蕉月さんの近年の仕事に大きく影響を与えたのが小笠原環山、伊藤道也の両師であろう。とりわけ面白いのが環山師との出逢いである。ある時、長崎雲仙焼の窯元を訪ねたところ、たまたま環山の書額が掛かっていた。その作風が心に止まったまま、今度は銀座の文春画廊で偶然にも環山の作にまた出合う。人生の邂逅とはこういうことか。以来、環山の墨象表現を礎に、伊藤道也の感性にも影響を受けながら、蕉月の表現手法を確立させていった。
「墨と紙と水のせめぎ合い」が制作の大きなテーマと言う。掲載作に見るように、墨色の根源を突きつめてそれを拡散し、紙に定着させた軌跡は時間軸と共に不思議な空間を創出している。三者の関係の演出を実験的に繰り返した結果の一作であろう。こういう難しい仕事に挑む蕉月の開拓心を大いに讚えたい。(篠原)

 

何 如

 

ほのかな炎舞