第50回白鴎書道会展併催

中村龍石遺墨展

 

 

 白鴎書道会50回記念展の併催に、前会長の中村龍石氏の遺墨展が開催され、往時の面影が偲ばれた。
 龍石氏と初めてお会いしたのは、第1回東京白鴎展の会場であったと記憶する。紙裏にしっかりと墨が入った線にもかかわらず、しっとりとした品のある雰囲気を醸す作品で、それは、にこやかで優しいお人柄そのものが滲んでいた。それから毎年、東京展、日展でお会いするようになり、いろいろとお教え頂いたが、平成11年5月22日にご逝去された。筆者同様、龍石ファンであった今は亡き翠書房の松岡和雅氏と、熊本本展取材時にお墓参りを数年続けたこともなつかしい。龍石遺墨展は三回忌の平成13年に次いで正式には2度目だが、龍石氏の未発表の作品もあり、若いころ勉強された内田鶴雲・上田桑鳩両師のお手本、愛用の硯、筆、墨なども並べられ充実した展覧内容であった。
 祝賀会には500名の書人・関係者が参加、白鴎書道会を引き継ぎ見事な結束を保ってこられた中村天香会長の挨拶に続き文勲作家の中村晋也氏、文化功労者の高木聖鶴氏が祝辞を述べた。(松)

 

ぬば玉の…(柿本人麻呂)

春なれや…(松尾芭蕉)

地と水と…(飯田蛇笏)

 

祝賀会(中村天香会長のあいさつ)

会場風景

会場風景

第16回日展会員賞 水俣市もやい館蔵

さざなみの… 他 三首(柿本人麻呂)