第118回日展

 

尾崎 蒼石

「看風使帆」

 

 「風を看て帆を使う」とは臨機応変のたとえ。このところの作者の印影は技を殺し、直截に言葉を刻する風に転じてきている。今作も朱文にそれを求め、長年の修練を閉じ込めるかのような深さを保っている。辺縁も重い。(篠原)