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第4回 丹羽 蒼處 近作展
五年間隔で銀座個展を開催する丹羽蒼處氏。今年はその第4回展を迎える。丹羽氏といえば書壇会派から離れ、実力を頼りに自身の立ち位置を築いている数少ない書作家の一人と言えよう。そんな丹羽氏の五年に一度の個展は、自身の書生活の成果を確かめるとともに、書壇の時流に対する抵抗の意味合いも秘めているに違いない。昨今の書壇は大作流行が顕著で、横に数メートルにも及ぶ超大作の発表も珍しくなくなった。果たしてこういう世界に、書の本義をどこまで見いだせるのか疑問に思わざるをえないところもある。おそらく丹羽氏の今回の個展は、そういう書壇の傾向に一石を投ずるものになるだろう。その実、出品30点の大半は細字作品と言う。体育館の床に広大な画仙紙を敷き、特注の超特大筆に大量の墨液を含ませ、持てるエネルギーと技術を瞬時に定着させる世界に対し、書斎の机上に題材に添った風合いの紙を置き、良硯良墨の磨墨を愉しみながら、自分の肩幅の視界に小筆を躍動させる。まさに両極の書の世界。それは前者は派手で一般人を驚かすかもしれない。逆に後者は地味で愛好家の好むところかもしれない。丹羽蒼處の孤高の世界は後者を歩み、あくまでも書の本質に迫ろうとする。見る側にも、現代書の両極を思い描きながら鑑賞してみることをお勧めしたい。(篠原)
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