第60回現創会書展
吉川
蕉仙
第60回現創会書展が開催され、本展に併催した「現創会六〇年の歩み」の特別展が開催された。
周知のとおり現創会は古谷蒼韻(40歳)、山内観(36歳)、中島皓象(39歳)らを中心に1963年に設立された。日展をめざす会をというスローガンで。書格の根底に王羲之を置き、長興会に属す傍ら中野越南の学書法に心酔した書家の流れがあり、晩年の古谷蒼韻の越南回顧は今も記憶に鮮明に残る。越南から古谷蒼韻、吉川蕉仙と受け継がれてきた清・乾隆帝撰『欽定重刻淳化閣帖』も、創立期を代表する草創期3名に三谷治山を加えた4名の代表作品と共に展示された。
他、成田山書道美術館蔵の王羲之・神龍本蘭亭序(松井如流旧蔵)/快雪時晴帖、陸機平復帖(古谷蒼韻旧蔵)、ふくやま書道美術館蔵・董其昌陋室銘行草書巻/王鐸王摩詰詩/王鐸瓊蕊廬帖/傅山五律草書軸/許友自詠詩他、一休、白隠、慈雲、本阿弥光悦、米山、池大雅、菘翁、湖南、鉄斎も。
本展より7点を挙げた。吉川蕉仙会長「不避風雨」の独特な単字草。杭迫柏樹副会長は独自の書理念「美自在」を颯爽と。真神巍堂理事長は蘭亭詩から重量感ある「森々連嶺」を。副理事長より山本悠雲、尾西正成、佐々木宏遠、森嶋隆鳳を挙げた。記念大賞=角宗一郎が授賞した。 (松)

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