〈邑鵬作品集掲載作〉
尾崎邑鵬書作展
■ 5月29日〜31日
■ マイドームおおさか3F
日展参事の尾崎邑鵬氏がこの度作品集を上梓、第34回由源展に併催してその収録作品による書作展を開催した。
尾崎氏は、大正13年京都宮津に生れた。少年の頃より、辻本史邑主宰の機関紙「書鑑」に親しみ、同誌の競書で好成績をとったことを切掛けに書にのめり込んだと聞く。戦後昭和21年、史邑門の廣津雲仙の鄭道昭調作品に惹かれ雲仙の指導を受け、北魏の書への契機となったが、瑞図も吸収した。しかし、雲仙調との本質的相違を感じ、昭和29年、史邑師の直接指導を受けるようになる。師が逝去される僅か3年間であったが、師の作風から金冬心、鉄斎の書を学んでいる。その後、邑鵬氏に転機が訪れる。青山杉雨への師事である。邑鵬氏の書への実訥さと非凡な才能を認めた杉雨師のもとで一躍書道界に羽ばたくこととなる。
今展には、青山門に入ってから日展特選を受賞した「陸游詩(昭和38年)」から平成21年までの代表作が並んだが、特選受賞後、鄭道昭、瑞図、金冬心、鉄斎と学んできて自風を目指す大胆な展開がみられる昭和40年中期の作品を挙げた。破筆の巧みな用筆で魅せる氏の作品、二十人展に戻って欲しいとの世評も多い。(松)
