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第46回水穂書展より 会長 日比野 光鳳 今年の水穂書展は、源氏物語千年紀に因んで源氏をテーマとした作品に役員全員が取り組んだ。正に京都かなの名門水穂の面目躍如たる催しで、源氏物語54帖を網羅した作品群が夫々の感性で綴られて見応えのある展覧内容となった。 受賞作「花」は書線の流れのリズムを重視して、品格あるしっとりとした雰囲気に仕上げた第30回日展出品作品であった。それから8年を経て開催され新境地を呈した昨年末の京都、東京での大個展、この間に氏は生死に関わる大病を経験し克服している。恐らくその経験が人生観を深めたのであろう。書線の機微、余白の深さとなって表出し、今回の超大作「桐壷」に開花したと言える。光鳳芸術確立の予兆が窺える。 (松)
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桐壺 70x68(x6)
いづれの御時にか。女御・更衣、
あまたさぶらひ給ひけるなか に、いと、やむごとなき際には あらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。 かぎりとて別るゝ道の悲しきに いかまほしきは命なりけり 鈴虫の声のかぎりを尽くしても ながき夜あかずふる涙かな 雲のうへも涙にくるゝ秋の月 いかですむらん浅茅生の宿 むすびつる心も深きもとゆひに 濃き紫の色しあせずば |
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