日展常務理事、水穂会会長の日比野光鳳氏がこのたび地元京都と東京のa島屋で書作展を開催する。今年79歳、1999年のミレニアムの年に芸術院賞を受賞し、早8年の歳月が流れたが、正に満を持しての個展といえよう。
光鳳氏の父は周知の如く昭和一代の名匠といわれた日比野五鳳翁である。光鳳氏は父五鳳が岐阜から京都精華高等女学校に助教授として赴任(1926年)し、文検に合格した翌年(1928年)に京都下鴨に長子として生をうけた。上洛前に大野百練に師事し漢字書法の骨格を習得してきた五鳳翁だが、女子高という場と王朝かなの真筆豊富な京都の地は、必然的に「かな」研究へと足を向けるに十分な魅力を持っていたに相違あるまい。生まれて間もない頃から父のそうした姿を光鳳氏はずっと見ながら育った訳で、当然手習いとしての「書」は幼児期より始められている。その指導も非常に厳しかったと光鳳氏は振り返る。何度もやめようかと思ったが、母の励ましでどうにか続けられたと言う。
同志社大学経済学部を卒業し、宝酒造に務めるようになったのも書に対する反発心もあったのだろう。しかし、33歳にして秘書課長に抜擢され、殆ど毎日毛筆で社用の手紙を書くようになる。この時期の社用の「書」が本物の書美を求める契機になってくれたと氏は後に語っている。書に対する意識と夢は広がり、36歳で退社。本格的に書一本に打ち込み、38歳で日展に初入選を果たしている。日展審査員に55歳で就任、その2年後父五鳳翁の逝去に伴い水穂会の会長となった。
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島 屋 美術部創設百年記念
日比野
光鳳 書作展
京都展 ■ 平成19年11月14日(水)〜20日(火) ■ 高島屋京都店6階美術画廊
東京展 ■ 平成19年12月5日(水)〜11日(火) ■高島屋東京店6階美術画廊 
四季の句 春/花/ /月/秋/夢(右から) 松尾芭蕉 各 60×45
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