米寿記念
古谷 蒼韻 展
■9月5日〜17日 ■京都高島屋七階グランドホール
□10月3日〜16日 □日本橋高島屋八階ホール
◆10月20日〜28日 ◆名古屋・松坂屋美術館
◇平成25年1月2日〜7日
◇ 大丸福岡天神店本館八階特設会場
文化功労者・日本芸術院会員の古谷蒼韻氏の米寿記念展が、京都を皮切りに全国4都市を巡回中である。平成18年日本芸術院会員就任、22年文化功労者顕彰を受けて、満を持して12年振りの開催となった。
出品作は、蒼淵と号した昭和25年の越南調の杜甫詩(六曲屏風)から今年の良寛句対聯、奥の細道までの83点。それに愛蔵する村上華岳「文殊菩 」、良寛の般若心経、中野越南師の「萬葉春雑」が出陳された。大回顧展の様相を呈した内容で、若くして自分の書を追い求める中、越南師の精神を感受。その一貫した思いが感じられる展観となった。 中でも、40歳前から60歳頃までの作品変化が見どころ。寂厳、懐素、和様・狂草・木簡、池大雅、そして本阿弥光悦の書状、良寛と精力的に学んでいる。その本阿弥光悦の風趣が滲む作品「萬葉歌」を挙げた。
また、作品と並行して蒼韻氏の日常が紹介されていた。膨大な日々の臨書と作品の草稿である。書に対する真摯さ、茂吉の歌を書いた精神的境地の作品がなぜか印象に残った。
(松)
