第43回日展

 

高木 厚人

「〈源氏・藤壷〉の夢」


 大胆と繊細の筆捌き。後半の強烈な筆致を呼び起こす前半の静かなかすれ。三六尺画仙紙面を最大限に生かした大字仮名美である。これだけの技巧を駆使するも自然体に見えるところがよい。