第45回日展

 

高木 厚人

「花」


 まずは書き出しの静かさだ。ここから物語は徐々に展開し、中央部の潤渇対比へと進む。茶系の淡い墨の色が歌意のそこはかとない抒情を誘い、収束部へと向かう。そこは静謐の世界。印の傾きにも余韻がある。(篠原)