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第11回現代書道研究所選抜小品展
佐伯 司朗 「FOUR SEASONS」
昭和42年、中島司有によって創設された現代書道研究所。「文字とことばの造型」をテーゼに、「表現や様式には一切制限はなく」自由に追求してゆくことが当時の斬新を極め、「アンデパンダン書道展」にその実践を披露した。現在の「日本書展」の礎がそこにあるのである。また中島司有自身も数多の大個展において精密な細字仮名、正楷から油彩、発泡スチロールを使った立体作品まで、両極の限界に迫る書美を発信し続けた。昭和48年の上野の森美術館全館を使用した大展覧にはじまり、同50年代後半から60年代にかけての銀座和光ホール展では隆盛を極める。毎回、四丁目交差点大ウィンドーに目玉作品が入り、通行の人々の目を奪ったのも当時の書壇トップニュースに上ったことだろう。こういう偉大な先師の足跡を受け継ぎ22年、現所長の佐伯司朗に課された重責は計り知れない。その佐伯所長肝いりで始まったのがこの選抜小品展だ。「日本書展とは違った書の世界」を求め、小品ならではのより自由な発想を望んできた。それは現書研創設の原点回帰とも捉えられる一方、装飾性とともに肝心の書を高めようとする意図がある。今展特別展示の司有「法華寺」や司朗作に見る字そのものを大切にした書のありようはその証左でもあろう。他、掲載の11点においても同様のことが窺える。中でも古川司邦作は水彩を背景に確実に読ませる書が際立った佳作。松藤司曄作も書き手の情感が伝わる書きぶりだ。(篠原)
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