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文化功労者高木聖鶴書作展 文化功労者・高木聖鶴氏の東京での企画展である。急に決まったとのことで、常人ならとても対処できない作品数を見事にこなしての展観であった。在宅時は毎日決まった時間に筆を持ち、高位に上がられても古典研究と自らの書域を広げ深める姿勢を今なお貫かれておられるが故の作品群。5メートルにおよぶ「古今和歌集 春夏秋冬の歌」、紹介の3.5メートルの「三十六歌仙」を中心に、華麗、優雅あるいは渋い料紙夫々の空間を活かしたかなの書線が見事に展開する。その一方で真紅の料紙に大胆な漢字の骨格を残した西行法師、斎藤茂吉の歌の作品も強烈な印象として残った。中国、日本の古典、古筆をほぼ諳んじていればこそのことで、自在な筆法は書かれる歌の内容にまでおよんでいる。紹介の、藤原敏行と紀貫之の歌を色違いの料紙をつないだたふたふような柔和な作品も氏の感性の深さを思わせてくれる。 |
三十六歌仙(部分) 古今和歌集(藤原敏行・紀貫之) |